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たけおリポート

河村建夫と語る

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河村建夫・衆議院議員の後援会会報「T´sパーク」では、宇部・小野田版の発刊を記念し、宇部市大沢の河村代議士の自宅にて、代議士を囲み宇部・小野田地域の将来について語ってもらう対談シリーズ「河村建夫と語る」を企画しました。

第一回のテーマは「人づくり、夢づくり」。河村代議士を囲み、人づくりの重要性を語ってもらうお客さまは、前香川高校校長で現在、宇部市剣道連盟会長を務められている宮本弘さん、富士商専務で小野田青年会議所直前理事長の藤田剛二さん、メナード化粧品宇部販社代表で河村代議士の“応援団”わかば会副会長の川端世津子さんの三人。活力ある故郷の創造に向け、人づくりの現状、問題点、今後の課題へと、熱きこころを語ってもらいました。
河村建夫 Takeo Kawamura
衆議院議員/文部総括政務次官
自由民主党きっての文教通として知られる河村代議士は、昨年秋の第二次小淵内閣で文部総括政務次官に就任されました。小淵総理は「教育改革はこの内閣の最大の課題の一つ。教育の理念、哲学に及ぶ議論を巻きおこし、日本の教育の根幹から見直そう」と意気込まれています。河村議員も教育問題のエキスパートとして、中曽根弘文・文部大臣を補佐するとともに、独自の教育論を展開しています。
 

人として大切なのは、感謝を忘れないこと。

川端世津子 Setsuko Kawabata

宇部市生まれ。宇部高校卒業。結婚後、メナード化粧品宇部販社代表として、仕事と家庭を両立。現在「わかば会」副会長として、河村代議士を応援している。
 
自由には、責任が伴う

宮本 弘 Hiroshi Miyamoto

昭和6年宇部市生まれ・山口大学教育学部卒業後、香川高校教諭として43年間、また13年間校長として、教育現場に立ち青少年の育成に尽力。一昨年退職。現在は、宇部市剣道連盟会長としてスポーツ面から子どもたちの育成に努めている
 
日本人としての「誇り」を持つこと…

藤田剛二 Gouji Fujita

昭和34年小野田市生まれ。小野田高校から東京理科大学工学部へ進み、米ノースイースタン大学インフォメーションシステムズ修士課程修了。NTTデータに2年間勤務したあと、富士商に入社、現在専務取締役。小野田青年会議所直前理事長。

 

 


司会
地域を良くするには人づくりが重要であり、自分の情熱を燃やすフィールドが必要。まず自己紹介を兼ねて、それぞれ皆さんの人づくりの現状を語っていただけますか

宮本
私は、昭和三十年から中学・高校での教師をしていました。香川学園では中高六年間の長いスパンで、子どもを見ていましたが、韓国の姉妹校を修学旅行で訪問すると、韓国の生徒のほうがしっかり自己主張し、将来についてもはっきり進路を述べているのが印象的でした。日本の生徒たちは、曖昧な考えしか持たぬ者も多く、この姉妹校訪問はよい刺激となっています。

川端
私は化粧品の卸・小売業を営んで二十五年です。規制緩和で販売の形は激変し、時代は変わってしまいましたが、訪問販売という分野では、二十五年間培った経験は健在と自負しています。

藤田
私は、燃料関連を中心とした、地域総合商社を目標に仕事をしています。一方、青年会議所活動を通じて、自己開発と共に、ネットワークを広げていきたいと考えています。

司会
河村代議士も政治家として、今の現状をどうお考えですか。

河村
日本は真剣に教育を見直す大切な時期にきていますね。経済大国と呼ばれる今の日本の反映は、高い教育レベルと勤勉な国民性に裏打ちされた人材が担ったと言えます。だからこそ、資源のない日本にとって、人材が第一であり、皆さんの意見を聞きながら、人づくりを考えることが本当に大切です。

藤田
僕も、その通りだと思います。世の中は変わり、それぞれの場面で存在意義、アイデンティティをしっかり持ち、主体性のある人間が必要となっています。それが確立されていない企業は非常に厳しい状況に置かれていますが、逆に言えば、平等のチャンスがある。その点で人材育成ができ、お客様に受け入れられる企業だけが生き残れると言えます。我が社の目標も「オンリー・ワン」です。

家庭人としては、三人の子供の父親ですが、 一番身近な教育現場は家庭だと思います。家庭は、道徳を教える場であり、子どものしつけは、父親として最も需要な役目であると感じてます。


川端
私も、いま人づくりの難しさを実感していますが、多くの人に接してみて感じることは、「感謝を忘れない」と「約束を守る」こと。とくに「時間を守る」ことを厳しく教えています。営業は数字の世界であり、数字が成績、ひいては将来をも左右する実力の世界です。しかし、これからの将来は、数字だけでは立ち向かえないと思います。真心とか、人間的な心とか、人間性そのものが重要な時代に突入するでしょう。次代を担う若い世代が、人として大きく、そして優しく育つよう願いたいですね。

すでに子育ては終わりましたが、家庭教育面では、喜びあふれる家庭や人間として誇りを持ち、問題点を的確に見極める目を持つ子どもを育てなければならないと思っています。自由な表現は良いのですが、まずその心が重要。主体性があり、個性ある人間として、社会に出て欲しいと願っています。


司会
宮本さんは、長い間先生として直接子供たちと接していらっしゃいましたが、学校という枠内での教育と、家庭や地域での教育をどうお考えですか。

宮本
日本の教育は私学からスタートしました。吉田松陰の松下村塾や緒方洪庵の適塾しかり。一つの学校環境は、ミニ社会を形成しているのです。近年、異年齢が出会う空間、時間が少ないといわれるなかで、香川学園などは小さな社会を作っているのです。

家庭内がゴタゴタしていると、いい子は育てられないように、学校内が混乱していれば教育はできない。まず教員間が和やかでなければ無理ですね。人間性豊かな人材を作るには、教員の円満な人間関係が重要と思います。学校とPTAの関係も同様で、地域とのつながりも大切ですね。つまり、学校と地域と家庭がうまくリンクすることが非常に重要だと感じています。


河村
確かに、その通りです。世界の中で日本が経済大国になれたのは、明治維新以来の教育力の高さが要因です。資源のない我が国は、教育を国策でやってきた。これからは、学校と地域と家庭がうまくリンクしあって、人材づくりをすることが重要になってきています。

戦後、日本は経済面を中心に国づくりに奔走し、経済成長期、企業は平均化した人材を集めていた傾向がありますが、今はそうではありません。バブル崩壊後、次の目標を模索しているのが現状ですね。失われた人間としての倫理観、道徳観をどう立て直すかが今問われています。

不登校児は全国で十二万人、悲しいかな学級崩壊も進んでいます。教師の指導力に課題があるといわれていますが、家庭、地域の教育力が落ちているのも事実。「もの」では栄えたが、「こころ」で亡んでいる。あいさつ、基本的なマナーなど日本の伝統も崩れてきた。今こそ、教育の再生が大きな課題となっています。昨年の国旗国歌法は、国づくりをもう一度見直そうという一つの結果。平和憲法も五十年以上経過すると、実情に合わない部分も出ていますが環境問題もその一つです。

我が国の教育基本法はわずか十一条しかない。アメリカから受け継いだものであり、理想国家はめざしているが、個を大切にしすぎたため、公の部分が抜けている。第二次世界大戦では大きな痛手をこうむったが、本当の敗北は今ごろ表われてきたのではないか。私は、日本独自のものを見つけ直す必要もあるのではと思っています。

また、教育改革では、学制の枠をはずし競争原理を導入してもいいと考えています。努力しなければ、学校そのものもつぶれる。自立心旺盛な子どもを育てることは、二十一世紀の日本を救うことになるからです。


宮本
戦前の教育勅語は国民全員が知っていたが、いまの教育基本法はほとんど知られていない。個性を育てることがあまりに重要視されすぎて、利己主義と一緒になっている気配があります。自由には責任が伴うことを、しっかり教えなければならない。

藤田
僕は、2年半アメリカに留学していましたが、アメリカと日本の大きな違いは「誇り」だと感じました。今後、日本人として誇りが持てるかどうかが、非常に日本人としてのアイデンティティに深く係わっている。海外のことを知り、日本の位置付けを知る、このことが日本の再発見にもつながります。僕はこのことを共通意識を持って取り組みたい。長期ビジョン、誇りを持つことが、魅力づくりへと発展すると信じています。

学級崩壊の七割は、教師の指導力の低下が原因といわれていますが、教師が自分に誇りを持たなくては、子どもの指導は難しいのではないでしょうか。情報化時代にどう対応するか、チームティーチング、ベテランの現場復帰、臨床心理学の専門家起用など教育のプロを作り、現場に配置することも重要と思います。


河村
そうですね。教育現場の改革はたくさんありすぎるほどありますが、何より校長がもっとリーダーシップを取れるようにして、地域が学校を育てるような環境になればよいと考えます。それには地域の住民の力も不可欠です。

司会
いま山口県には、山口きらら博という人材育成の場があり、チャンスがあります。東京一極集中からの転換、地方分権を推進するための人づくりとしてよい機会です。アメリカやイギリスが教育に目を向けはじめたいま、二十一世紀を間近に控えた日本に必要なことは、何ですか。

河村
子どもが本を読まなくなった。今年は“子ども読書年”であり、いよいよ五月五日には、東京上野に国立の「国際子ども図書館」がオープンします。平成十五年から中規模校以上を対象に学校図書館に司書を置くことになりました。心の教育を進めるためにも、まず子どもたちが読書に親しむことが大切です。

また、少子高齢化も大問題。少子化自体は言うまでもなく大ピンチだが、高齢化も困る。子どもの数が減ると教員の新規採用が減り、教育現場の教員が高齢化します。教員層のバランスを取ることが大事であり、少子高齢化問題は教育現場にとってもおおきな課題なのです。


藤田
私は、東京一極集中では、子どもを増やすことは無理に思えます。仕事さえあれば、地方でゆったりした生活も可能なのです。もっと情報ネットワークを使えば、地域格差も縮まり子どもを三、四人持てる社会ができるのではと考えます。戦前の「産めよ増やせよ」には問題もありますが、現実にはそこまできているようにも感じます。その背景には積極的な企業の構造改革が迫られていますが…。

川端
私は、いまの現状では若い人が夢が持てなくなっているのではと非常に不安を感じています。夢づくりも人づくりに関わる大事な要因。若い人が夢を持てるような環境を作ることも、必要ではないでしょうか。

河村
確かに、若い人だけでなく、政治家も夢を語らなくなったと言われていますので、大変耳のいたいお話です。(笑)若い人が胸を張って夢を語れる社会とは、やはり明るい未来があればこそです。今の子供たちにとって、最善の教育制度こそが、早急に答えをだすべき課題であると認識しています。

例えば、受験制度改革。大学入試も、現在のような入り口選抜でなく、希望者は入れる。しかし卒業を厳しくする。奨学金制度を充実させ、自己責任において返済させるなど、制度自体の改革を考えています。

そして、「一流大学から一流企業へ」という価値観も変える必要があるのではと思います。アメリカのハーバード大学の主席は、大企業や高級官僚にならず、ベンチャービジネスを起こすのが通例であり、これが今日アメリカの経済繁栄に大いに貢献していると云われています。日本も親方日の丸的な考えでなく、自ら起業する、チャレンジ精神旺盛な人材育成が求められるでしょう。

新規産業の創造が大切になってきており、最近、山口大学が全国の大学に先駆けて、TLO(技術移転機関)を創立しました。これは、産官学の連携により、大学の持つ頭脳と民間活動が結び付き、地域の活性化が期待されます。

また、最近企業が求めている人材観が変わってきています。学歴、成績本位から人物重視へであります。しかし、その求める人材をはかる基準をどこに置くかは仲々難しいことです。広い視野や社会体験が求められています。

教員の採用についても同様なことが云われています。昔のように兵役制度はありませんが、例えば大学受験の資格要件に、一年間のボランティア体験や介護体験を義務づけることなどはどうでしょうか?人づくりの上で意味があると思います。

企業は人なりですから、企業側も人の採用は会社の運命を左右する一大事です。ただ成績だけで自己本位で人間味のない人は組織には向きません。教育現場は人づくりの大切さに大いに責任がありますが、それ以上に家庭教育の大切さが想われます。


司会
人づくりは学校にとどまらず、家庭や地域、ひいては企業、社会まで広がりを見せる。国を想う心、地域を愛する気持ちが育まれる社会になれば、必然的に自らが何をすればよいか、道は開けてくると思います。話は尽きませんが、ここらで会を閉じさせていただきます。出席された皆さんそれぞれの立場で、人づくりに取り組まれますようお願い申し上げます。本日は大変ありがとうございました。

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