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対談

先生には私の地元である山陽小野田市で平成十八年度より、「生活改善・学力向上プロジェクト」を指導していただき感謝しています。

こちらこそ、河村先生には文部科学省より山陽小野田市が生活改善・知能向上教育特区の認定を受けるにあたりお力添えをいただき大変感謝しています。 ここで実践するにあたり、河村先生の存在はもちろんですが、白井市長、そして江澤教育長という教育熱心な指導者がいらっしゃったことは私にとって実に大きかったわけです。このトライアングルの存在は、誰かが雲の上でシナリオを書いているとしか思えないんですね。本当にやりがいのある環境を与えられました。

先生は「早寝・早起き・朝ごはん」の生活習慣の改善を基礎にし、「読み書き計算を中心とする、基礎基本の徹底反復」を行うことで、短期間で学力の向上を図る方法論で、尾道市の土堂小学校の校長時代に著しい成果を上げられています。当時、私もこの報告を受けて驚き、早速お会いしたわけですが、目からうろこが落ちるといった思いを抱いたことを今も記憶しています。その後、ご一緒に「NPO法人日本教育再興連盟」を立ち上げ活動を続けさせていただき、お付き合いは今日にいたっています。

新しい試みを始めると、やはり異端視される側面はあります。しかし、河村先生は子ども達に表れた結果を正当に評価して、応援してくださる。先生のような柔軟な政治家が側にいてくださることで、どれだけ勇気をもらっていることか……。そのお陰もあって、現在では私の提案した「早寝・早起き・朝ごはん」は国民運動となり、「読み・書き・計算」は指導要領に取り上げられるなど、国をあげての方針となって動き始めています。

本当に良い流れになっていますね。政治家は国の未来に責任があります。私は永年に渡り文部行政に携わってきた経緯からも、子どもの教育に良いことは積極的に取り入れるべきだと考えています。それに私は文部科学大臣就任時に私的義務教育改革案(河村プラン)を提唱していますが、この中でまず義務教育における国の教育目標を設定し、水準の確保に国が責任を負う必要性を明確にすることを定めています。その上で、目標達成のため義務教育の制度を弾力に考え、地域や学校にもっと創意工夫を発揮してもらおうというものです。その点、先生は自らが研究された、教育方法を実践され結果を出されている。真に地方、そして現場からの改革といえるもので、私が目指す教育の姿でもあります。
ところで、山陽小野田市でのプロジェクトの推移はいかがですか?

市内全小学校での一斉スタートは全国に先駆けての試みでした。この全市をあげての実施は責任の大きさを痛感させられるものでしたが、それ以上に私の方法論が地方のどこの学校にでもあてはまることを実証できる好機を与えられたと、身震いしたのを昨日のことのように記憶しています。

今までは先生が直接指導されるか、もしくは目の届く距離での指導だったわけですね。これは、指導者が先生だからできるのではないかといった指摘があったと思います。

そのとおりです。私にとっても試金石といえるプロジェクトとなったわけですが、一年を経て学力検査と知能検査を行ったところ、スタート時に行った調査結果と比較して国語と算数の平均偏差値が49.9から52.1に、知能指数は102から111に伸びるという驚異的な成果を出すことができ私自身も驚いています。こうした客観的な評価を適切に数字で発表できたのは江澤教育長が物理学者だったというのが非常に大きかったといえます。物理学者は数理的判断をしますので、この数字は信用できます。(笑)しかし、プロジェクトを推進するにあたり不可欠だったのが、保護者の方々の子どもの「生活改善」への協力です。保護者や市民の皆さんの理解があってこその結果だと感謝しています。嬉しいことに昨年からは全中学校でも本プロジェクトが導入されています。

今回の山陽小野田市での取組みは先生が委員を務めておられた政府の教育再生会議でも話題になっていました。今日、改めて先生の情熱に触れることができ、地元から教育維新とも言えるアクションが起こっているという実感が湧いてきました。

河村先生は「早寝・早起き・朝ごはん」を自ら実践されていますから、私の考えが理解していただけると思います。(笑)先生が欠かさず付けていらっしゃる「食事ノート」には頭が下がります。

今年で「食事ノート」をつけ始めてから5年が経ちますが、有権者の方々の信任を受けた政治家は人一倍健康に気を付けなければならないという自覚からです。やはり、大人であれ子どもであれ、体調が良くなければ、気力が湧いてきませんから。特に子どもの場合は親に責任があることは否めません。今回のプロジェクトから改めて、学校、家庭、そして地域が一体となって子育てをすることの大切さを感じ取ることができました。

大人はもっと子どもと向き合うべきです。私自身、いま学校がとても楽しく感じられます。私は子どもに、「達成感」を与えてやりたいと思っているんですよ。このプロジェクトの過程では「競争心」がもちろん芽生えます。しかし競争のための「協力」という体制も自然と出来上がるんです。そして、子供が何かできるようになったときに「やった」と笑う瞬間がありますが、この笑顔こそ子ども達自身の「達成感」の表れであり、成長です。それは同時に私の喜びでもあります。こうした教育に関わる喜びを、多くの教師や家庭がもう一度実感できれば、教育のあり方はまったく違ってくると思います。

その通りですね。私も4人の子どもの親ですから、子どもの小さい頃の笑顔を思いだしました。最初は親に誉めてもらいたいと思って何でもするんですが、それがやがて何かを達成したときに自分自身への笑顔に変われば、確かに成長です。その笑顔を見守ることができるのは教師であり、親であるということですね。今日はお忙しい中、貴重な現場の声をお聞かせいただきありがとうございました。今後の日本の教育を考える上で大いに参考になりました。



1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。兵庫県朝来(あさご)町立(現朝来市立)山口小学校教師時代から反復練習で基礎学力の向上を目指し「陰山メソッド」を確立し、注目を集める。
2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。百マス計算や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やコンピューターの活用など新旧を問わず積極的に導入する教育法によって子供たちの学力向上を実現している。
2006年4月から立命館大学大学教育開発・支援センター教授(立命館小学校副校長兼任)
文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員
内閣官房「教育再生会議」有識者委員

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