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小泉首相と
日本の危機管理と国際貢献


アメリカ支援は?日本の危機管理は?

 小説や映画の世界ではあり得ても、とても現実には…と思われる、悲惨で憎むべき同時多発テロ事件が、この21世紀のアメリカで起きました。ブッシュ大統領は「もはやこれは戦争である。アメリカは必ず報復する」と言明しました。

 テロ当日、アメリカに居合わせ、帰国直後の尾身幸次国務大臣にアメリカの様子を伺いました。大臣曰く「アメリカは悲憤の極に達しており、日本の支援はとても湾岸戦争の時の様な資金供与などで済むものでなく、目に見える人的貢献をしない限り同盟国としての立場はないな…と感じられた。」

 確かにこの事件はアメリカ一国の問題として把えるのでなく、このテロによって日本人の犠牲者も多数あり、理不尽な破壊的殺人犯罪集団の根絶に世界各国と共同体制を組むべきです。同時に、わが国自身のテロの脅威に対しての危機管理のあり方についても真剣に考える必要があると思います。河村建夫

 事件発生以来、毎日の様に米国同時多発テロ対策会議が自民党本部で開かれました。日本のアメリカ支援はいかにすべきか?日本の危機管理は大丈夫か?意見は百出しました。私はこの会議で、テロに関する情報をすでに関係省庁が把んでいたにもかかわらず、それを承知していなかったという、田中外相や中谷防衛庁長官のケースに触れながら、米軍基地を持つ日本(特に岩国基地を意識して)として、こうした情報に対していかに対応しているかを、警察庁、防衛庁、外務省に質してみて、各省庁の幹部の危機管理意識の低さに驚かされました。

 警察庁は、米CIAから”米軍基地周辺テロに注意されよ”という情報を入手していて所管大臣迄上げてはいたが、未確認情報であり先方から守秘をかけられ防衛庁にも通知しておらず、縦割行政の欠点がもろに見られ、省益優先(庁益?)、国益(国民益?)無視が感じられた。外務省、防衛庁にいたっては、大臣にこの情報を上げていなかったというから何をかいわんやである。

 私は、どんな情報であれ特に危機管理に関するものはその取捨選択を慎重にし、省庁間はもとより、関係省庁との連絡を密にするべきと強く求めました。翌日、副大臣会議や全省庁の幹部会議が開かれ、危機管理に関する連携強化が確認されましたが、当然のことであると考えています。


日本の為すべきことは?

 さて、アメリカがテロリストへの報復のためにアフガニスタンにあるといわれるウサマ・ビン・ラディン氏率いるテロ基地(アルカイダ)に爆撃に及んだ場合、日本はどのような協力支援が可能か?

 日本国憲法第九条に「国際紛争を解決する手段としての戦争、武力による威嚇や行使は永久に放棄する」とあることは重いものです。湾岸戦争の時、後方支援をせずに資金提供しましたが、国際的には評価されませんでした。憲法上可能な行為として考えられるのは戦闘地域から離れ、武力行使と一体化しない範囲で、輸送業務や医療面で協力することや、予測されるアフガニスタンからの難民の支援があります。

 しかし、自衛隊が外国で任務につくには、そのための法律が必要であり、PKO協力法や、一昨年施行された日本有事の場合の周辺事態法が考えられますが、いずれも今回の様なケースを想定したものでなく、新法の制定が必要となります。今国会での成立を図らなければなりません。

 併せて、自衛隊法を改正し、日本にある重要施設、例えば国の防衛のための基地、国政の中枢機能である国会や皇居、あるいは原子力発電所等をテロの発生又はその恐れのある場合に、自衛隊等で警備が出来るようにすることが、危機管理の上から必要です。党内論議や三党協議を経て人的国際貢献と日本の危機管理の方向がまとまりつつあります。

 いよいよ臨時国会は九月二七日から開会されました。この臨時国会は経済・雇用対策国会と考えられていましたが、テロ事件発生により日本の危機管理とテロ根絶のための国際貢献に関する法案も審議する極めて重要な国会となりそうです。


聖域なき構造改革の中身が問われる

 小泉総理提唱の”聖域なき構造改革”の中身が問われる国会でもあります。改革の行程プログラムが発表され、特殊法人の民営化をはじめ地方財政改革、公共事業の見直し、社会保障費の抑制等一兆円余の削減を図ることが出来るかどうか、真剣に検討がなされています。

 狂牛病発生のニュースも放っておけない事件です。農水省の判断のミスも官僚怠慢ではないか?情報公開とアカウンタビリティー(説明責任)をきちんと果たし、混乱を増大させないことです。さらに何の問題もない食肉や関連製品まで影響を受ける風評被害の防止体制の万全を期さなければなりません。

 株価に見られる日本経済の危機回避と国民の生命の安全に係わる危機管理体制と国際貢献を果たすための立法化を…と政府と立法府、国会の役割はいよいよ重要性を増してきました。



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