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活動報告

「教育基本法の改正について」

自民党文教制度調査会長
河村 建夫

教育基本法改正の経緯

教育基本法案をここまで持ってくるまで、我々自民党が相当な努力をしたことも事実でございます。私は平成2年初当選でございまして、もともと文教関係、県議会を14年、衆議院15年、都合30年やっております。県議会時代も文教委員長を経験しておりましてこの問題には関心を持ち続けています。本格的にこの問題に取り組みましたのは、橋本内閣が6つの改革を出したときです。いまの小泉内閣のいろいろな原点は橋本内閣にあると言われておりますが、その中で教育改革があったのです。そこで我々は改めて教育基本法に本格的に取り組もうということになりまして、党の政務調査会の中に教育基本法改正の特命委員会を作りました。私もその特命委員会に参加して、10年掛けてここまできたわけであります。とくに小渕総理のもとで、総理大臣の私的諮問機関「教育改革国民会議」というのがありまして、ここでかなり活発な議論がされました。いまの日本の教育の現状を考えたときに、教育の憲法である教育基本法をきちっと直していかなければならない、教育基本法を修正することによっていまの教育の再興を図るべきだ、という提言がなされました。

T's PARK写真 それを受けて、次の森内閣、小泉内閣と教育基本法の問題が語られてきました。小泉内閣の遠山文部大臣が中央教育審議会に諮問をして、喧々諤々いろいろな議論の結果、1年後に教育基本法を改正すべきだという答申がなされました。あの頃は国民の関心が高まっており、すぐに法案を作れば良かったのですが、公明党との連立政権でございまして公明党の意見も聴かなければなりません。衆議院は自民党だけで圧倒的多数ですが、参議院は公明党と連立でやりませんと法案ができないわけであります。公明党との間でかなり議論を行いました。最初、公明党はこの教育基本法の改正に消極的でございました。当時、保利耕輔元文部大臣が、このための協議会の会長でありました。まず公明党に教育基本法の問題で同じ土俵に乗ってもらうまでに、1年くらいかかりました。公明党と議論を重ねて改正の合意を得て、法案を作るまでに都合3年かかりました。この間に、国民の皆様の関心も若干冷えてしまったということが、世論の結果に出たのだろうと思うのです。このことについていろいろ意見はありますし、今回提出した法案が100パーセントなのかといった指摘もいただいております。しかし、いまの教育の現状を見たらもう待っていられない状況であります。必要であれば修正をすれば良いのだから、早くこの法案を通そうということになりまして、特別委員会が設置されました。民主党が法案を出し、5月11日に特別委員会ができました。さあ、特別委員会ができたのだからすぐやりましょうと言ったのですが、民主党がいろいろな注文を付けてきて、結局この特別委員会が開かれるまでに1ヶ月近くかかりました。しかし、その後1ヶ月間に約50時間かけて徹底的に議論を行いました。民主党もだいたい同じようなことをおっしゃるようになりました。いわゆる愛国心の問題、宗教教育の問題、教育に対する不当な支配など同じような議論になってきたので、衆議院で採決して参議院に持ち込もうと我々は思って特別委員会の理事会で内々に交渉を行いました。民主党は小沢さんが代表になられまして雰囲気ががらりと変わりまして、ともかく民主党は政権奪取であり与党を利するようなことは一切するなということになりました。教育基本法の改正につきましても、与党の法案では愛国心ということを直接謳っていない、それを見透かしたように民主党では謳ったということがありました。教育の根幹に関わる問題であり与党だけで強行採決するという性格のものでもないだろうということから、必要ならば民主党と与党との間で協議をしても良いとこう思いました。理事会は、森山元文部大臣を委員長に、私の先輩である町村元文部大臣が筆頭理事、私が次席理事として、民主党に対してその点について話し合いたいと申し入れたのであります。民主党側はそれを持ち帰ったのですが、結局、これをやってもどうせ政府の案を修正するだけで与党を利することになる、一切やる必要はないという小沢さんの指令が出ました。それならば、国会が終わってから10月に開かれる臨時国会までの3ヶ月、しっかり議論しようじゃないかとこうやったのでありますが、これにも乗ってこないのです。民主党は、日ごろ口を開けば、「政権奪取」と言っています。日本の針路を担うのであれば、こんな大事な法案である教育基本法について当然協議してもいじゃないかと、私どもは思うのです。第一線にいる向こう側の文教関係の議員には、やりたい気持ちはあるのでしょうけれども、司令塔が動きません。そういう状況下にあるということをみなさんご理解していただきたいのです。しかし、私どもはそのようなことを言ってはおられません。民主党がどのように言おうと、この法案は大事な法案でありますから、次の国会でぜひ成立させたいと思っております。また、民主党も法案を出してきたのです。教育基本法を改正しなければならないという方向は、同じ方向を向いているわけでございます。当然これは一緒にやらなければいけないとこう思っております。今日は、そのことのお願い、ご理解、その第一号をお引き受けいただいたということになるわけでございます。


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